病気知らずの体を作れるかも?カボチャはハロウインだけじゃない!?
産地と属性
ウリ科のカボチャ属に属する緑黄色野菜。
旬は8月から10月。
日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャの三種に大別される。
ズッキーニはペポカボチャの一種。
日本カボチャは中央アメリカ原産、西洋カボチャは南アメリカ原産、ペポカボチャは北アメリカ原産と、いずれもアメリカから伝来した。
現在は甘味の強く、ホクホクとした食感の西洋カボチャ(栗カボチャ)が主流になっている。
日本の栽培地は北海道が50%を占め、その他は、鹿児島県や茨城県などで栽培している。
名前の由来は、通説としてポルトガル語のカンボジアを意味する「Camboja(カンボジャ)」。
カボチャがポルトガル船に乗せられて日本に伝来したとき、「カンボジア産の野菜だ」と伝えられたことからだといわれている。
栄養成分の働き
栄養価の高さは、野菜のなかでもトップクラスで、とりわけカロテンやビタミンEなどが豊富に含まれている。
カロテンは体内に入るとビタミンAに変わり、皮ふや粘膜、目を丈夫にする。
また、感染症に対する抵抗力を強化するので、風邪などの予防に有効。
ビタミンEは抗酸化作用をもつビタミンの一種で、老化防止や、動脈硬化の予防。
また、血行を改善する働きがあるので、冷え性や肩こりなどにも効果がある。
そのほか、ビタミンC・B1・B2、カリウム、カルシウム、鉄などが含まれている。
栄養成分
カリウム、カロテン、ビタミンC・B1・B2・E、食物繊維
注意点
カボチャを食べすぎると肌が黄色くなることも。
ただし、害はない。
ポイント
料理法はサラダ、スープ、天ぷら、煮つけなど多種多様。
切らずにおけば長時間の保存も可能。
時間をおいても栄養素の損失が少ないことも長所。
また、皮にもたっぷりの栄養があるので、調理は皮ごと行うのがよい。
種にもミネラルやビタミンが多く含まれる。
よく水で洗ってから乾燥させ、フライパンで炒って食べる。
ヘタが枯れていて、そのまわりがくぼんでいると完熟のサイン。
皮にツヤがあり、どっしりと重みのあるものがよい。
冷凍保存も
種とワタをとって使うサイズにスライスして冷凍。
使うときは解凍せず調理。荷崩れ防止に。
種子は動脈硬化の予防にも
カボチャの種子にはリノール酸、オレイン酸、ビタミンB 2、E などが含まれ、動脈硬化や高血圧の予防、アンチエイジングにも。
ポリフェノールのリグナミンもふくみ、これが女性ホルモンの働きをするため、骨粗しょう予防にも。
漢方では「南瓜仁」と呼ばれる生薬で虫下しにも利用。
種子の調理法
よく洗い、滑りを落としたら1日天日干し。
フライパンでよく炒り、焼き色が着いたらキッチンバサミで先端をカット。
中の緑色の部分を食べる。
1日10〜15粒を目安に。
皮とワタは栄養の宝庫!
実はこれらには身より多くβカロテンが含まれ、ワタが一番甘い。
食物繊維たっぷりで便秘解消効果。
ビタミンKも含まれ、骨や血管の健康維持にも。
皮は細切りにしてきんぴら風に、ワタはミキサーにかけてポタージュにしたり、細かくカットしてホットケーキやスクランブルエッグに混ぜてみては?
*これはカンタン!カボチャレシピ動画はこちら
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