本当?忘れていませんか。実はスタミナがつく強力健康野菜・・にら
産地と属性
ネギ属の多年草。原産地は中国。
日本へは9世紀に伝来したといわれる。
古事記や万葉集にも記載があり、古くから薬効のある野菜として食べられる。
国内の主な産地は、高知、栃木、茨城など。1960年代からレバニラ炒めや餃子の具として使われ始めてから、多く生産されるようになった。
通常ひとつの株から1年の間に6~8回収穫できるが、冬の時期の一番最初に摂れるものは「一番ニラ」と呼ばれ、柔らかく糖度も高いため食通の間で重宝されている。
一方、芽が出る前の根株に覆いを被せ日光を遮断して育てたものは「黄ニラ」と呼ばれ、生産数も少ないため高級食材のひとつとされている。ニラ特有の臭みやアクが少なく、柔らかくて甘みがあるのが特徴。
また、花茎と若いつぼみを食べる「花ニラ」もあり、こちらは専用の品種が栽培されている。
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栄養成分の働き
ビタミン類、カロテンが豊富に含まれる。β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE が総合的に作用しあって冷え性、風邪の予防、整腸作用、眼精疲労、疲労回復を助ける。
匂いの成分である硫化アリルは、体内の代謝を助け、体を温める作用。
穀物や肉類と一緒に食べると、タンパク質の代謝、吸収をスムーズにする働きが増し、体力の増進に役立つ。
濃い緑の葉にはβカロテン、ビタミンC、Eなどの抗酸化ビタミンがバランスよく含まれる。
黄ニラは通常のもの(青ニラ)にくらべ、全体的に栄養成分は少なくなるものの、食物繊維は豊富に。
また、脳の老化を予防するといわれるアホエンという物質は、黄ニラのみに含まれている成分である。
栄養成分
カリウム、カルシウム、カロテン、ビタミンC、ビタミンB1、食物繊維など
注意点
胃腸の弱い人やアレルギー体質の人は食べすぎないように注意が必要。症状が重くなったり、下痢を引き起こしたりする可能性がある。
ポイント
選ぶ際は、葉は鮮やかな緑色でつやがあり、葉先がしっかりして肉厚で幅が広いもの、茎はしっかり弾力があるものを。
すぐに傷みやすく長期保存ができないため、早めに使うことが望ましいが、保存するときは、根元を濡らしたペーパータオルなどで巻いて、ポリ袋に入れるかラップに包んで冷蔵庫に入れること。
にらの花も食用に
白いか傘状の小花がたくさん集まった花をつける。つぼみのうちにゆでておひたしや天ぷら日すると美味しく食べられる。
漢方では葉は強壮に、種子は腰痛に
葉は「韮白」という生薬で、強壮や健胃、整腸、高血圧や動脈硬化の予防に効果があるとされる。胃腸の痛みや下痢にはにら粥を。冷え性にはにらの風呂もいい。種子は「韮子」で、腰痛、頻尿、尿もれなど、腰回りの症状に。
餃子の具としてのにら
にらに含まれる硫化アリルは豚肉に含まれるビタミンB1と結合。疲労回復効果があるので、餃子はスタミナがつくメニュー。餃子の町栃木県の宇都宮市はにらの産地としても有名。
*にらのカンタンレシピ動画