産地で味わいが異なる発酵茶・・・紅茶
産地と属性
原産はアジアの亜熱帯地方。
主な産地は、インドや中国、スリランカなど。
最近はケニアやインドネシア産のものも急増している。
紅茶の葉は、緑茶と同じものだが、製造法が異なる。緑茶は茶葉を蒸したあと、もんで乾燥させたもの。
紅茶は、葉を発酵させたものである。
世界のお茶生産量の80%を占める。
日本や中国では、その抽出液の色から紅茶と呼び、英語では茶葉の色からブラックティーという。
産地やブレンドのしかたによって、多くの種類がある。ストレートで飲むほか、ミルクやレモンを入れて飲むところが、緑茶や烏龍茶などと異なる。
本場であるイギリスやインドでは、ストレートティーかミルクティーが主流である。
ツバキ科に属する常緑低木。
栄養成分の働き
主成分は、カフェインとタンニン。
カフェインは、中枢神経を刺激して脳のはたらきを活性化させ、胃液の分泌促進、利尿作用、体脂肪の燃焼促進などの作用がある。
そのため、二日酔いや疲労倦怠(けんたい)感の解消、尿路結石の排出に役立つとともに、肥満、消化不良、高血圧などの予防にも有効。
また、紅茶の赤い色のもととなるテアフラビンと呼ばれる成分は、紅茶特有のポリフェノールでタンニンの一種のカテキンが、製造過程の発酵のはたらきで結合してできたもの。
その抗菌作用は、カテキン以上なので、かぜをはじめとする感染症や食中毒の予防に有効である。
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栄養成分
カルシウム、カリウム、カフェイン、タンニン
注意点
カフェインやタンニンを多く含むため、胃腸に負担がかかるので、空腹時に飲むときは一緒に何かを食べるとよい。
ポイント
色が濃く、つやがあって、茶葉にしっかりよりが入ったものを選ぶ
保存は、湿気ないよう、密閉容器に入れて冷所へ。開封したものは2~3か月で飲みきる。
強い抗菌作用をもつため、紅茶でうがいをするとかぜの予防になる。
テアフラビン・・・風邪やインフルエンザ予防に
赤や褐色の色素成分でもあり、渋み成分の一種。抗酸化力も強く殺菌力もあるのでウイルス感染予防、抗アレルギー作用、腸内環境の改善、胃潰瘍の予防と改善、コレステロール値の上昇を抑える、がん予防などにも効果が期待される。
*カンタン紅茶レシピ動画!
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