チロシンは心に届く?・・・春のデトックスには旬のたけのこ!
産地と属性
中国原産のイネ科の植物で、独特な歯ごたえがある食材だが、食用としているのは日本と中国のみである。
栄養的な価値は高くないが、低カロリーな食品で食物繊維は、ごぼう、小松菜、大根に次ぐほど豊富な食品。
90%は水分だが比較的多いのがカリウムと食物繊維。
2月~5月が旬。
栄養成分の働き
不溶性の食物繊維であるセルロースが多いので、便の量をふやして便通をよくする効果がある。
コレステロールの吸収を抑える働きがあり、動脈硬化や大腸がんの予防が期待できる。
カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧予防効果が期待。
切ったときに切り口にでる白い粉はチロシンというアミノ酸で、新陳代謝を活発にし、脳を活性化する効果がある。
豊富に含まれるカリウムは、尿と一緒に老廃物やよぶんな塩分を排泄してくれるため、高血圧の予防に役立つ。
独特のえぐみはシュウ酸などの成分。カルシウムの吸収を阻害する作用があるが、茹でて水にさらすことで減少する。
取ってからどんどん増えるので、できるだけ早くアク抜きを。
旨味成分のアミノ酸のグルタミン酸、チロシン、アスパラギン酸を含む。
栄養成分
カリウム、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維
注意
消化がよくないため、胃腸の弱い人や下痢をしやすい人は食べすぎに注意。
ポイント
皮につやと水分があるもので、太くずんぐりした釣鐘(つりがね)形のもの、そして切り口がみずみずしく丸いものを選ぶとよい。
チロシン・・ホルモン形成にも関わるアミノ酸
切り口に付着する白い粉のようなものがチロシンです。ホルモンや神経伝達物質の生成に関わっていて、感情や精神機能の調整に関与すると言われる。
アクの正体はシュウ酸やホモゲンチジン酸
ほうれん草などにも含まれるシュウ酸は体内でカルシウムと結合し、その吸収を阻害するだけでなく、結石を生じる可能性も。特有の刺激性風味を持つホモゲンチジン酸はアミノ酸のチロシンが酵素によって体内変化したもの。どちらも水溶性なので茹でて水にさらすことで減少させることが。
*動脈硬化予防の食べ合わせ・・・・たけのこ(不溶性食物繊維セルロース)+わかめ(アルギン酸)
*カンタンたけのこレシピ動画