食の力を再認識して元気になろう!

食材の栄養素はまだまだ解明されていない成分があります。旬の食材の気になる情報をシェアしていきます。

日本では古来から縁起のいい貝・・・はまぐり

今は中国、韓国からの輸入がメイン
英名Japanese hard clam エネルギー(100g中)39kcal,糖質量1.8g

産地と属性

マルスダレガイ目マルスダレガイ科の二枚貝。漢字では「蛤」と書く。

縄文時代の貝塚から発見されており、古くから食材として用いられた。

日本では北海道南部から九州、近隣では朝鮮半島、中国の海水と淡水の混じった汽水(きすい)の内湾に生息する。しかし現在では、干拓や埋め立てなどによって激減している。

おもな産地は三重県、熊本県、茨城県、宮崎県など。旬は冬~春。

名前は、浜でとれる栗のような形の貝ということから「浜栗」となった説が有力である。

二つに離した貝殻は同じ貝でなければ合わないことから、縁起物や夫婦愛の象徴として婚礼料理やひな祭りに用いられる。

酒蒸し、焼き物、あえ物、つくだ煮、クラムチャウダー、炒め物などに利用される。 

栄養成分の働き

貝類のなかではコレステロール分が低く、グリシン、アラニン、グルタミン酸などのうまみ成分が多く含まれているため、豊かな味わいがあるのが特徴。

貝のなかでもカルシウムが豊富で、100gあたり130mg含まれている。骨や歯の形成、またストレスの緩和に有効である。また、マグネシウムや鉄などのミネラル類が多く、カルシウムの働きを助けて成長の促進に働いたり、貧血に効果的である。

タウリンが多く、5個食べれば十分にその力を発揮できる。健康な血管の維持に働き、高血圧の予防や疲労の回復に役立つ。

ビタミンB2も豊富で、皮ふや粘膜の健康を維持して、美肌に有効。 

 

栄養成分

たんぱく質、カリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、ビタミンB1・B2・E、タウリン、グリシン、アラニン、グルタミン酸など 

注意点

加熱しすぎるとうまみが半分になり、消化も悪くなるので気をつける。

塩分3%程度の水につけ、砂を吐かせてから調理する。 

ポイント

保存は冷蔵庫で1~2日程度。

殻つきなら、かたく閉じてつやがあり、大きすぎず打ち合わせたときに音が澄んでいるもの、むき身なら透明感があり、ふっくらしているものを選ぶ。

タウリンは汁に溶けるため、汁物にして食べるのがよい。

*はまぐりのカンタンレシピ動画

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やっぱり握りで!?・・・ボタンえび

産地と属性

タラバエビ科タラバエビ属。標準的な和名はトヤマエビ。漢字では「牡丹海老」と書く。

日本固有の種で、北海道から四国までの太平洋岸だけに分布している。主要な漁場は北海道。

透明感のあるオレンジ色の体色で、腹部に赤褐色の斑点があるのが特徴。斑点が牡丹(ぼたん)の花を連想させることから名づけられた。

体長は15~20㎝程度。3歳ごろまではオスで、その後は性転換してメスになる(雄性先熟)ため、大きいものはすべてメスである。漁獲量はそれほど多くなく、高級食材として扱われている。

市場では比較的多く獲れる「トヤマエビ」を、「ボタンエビ」と呼ぶことが多く、区別するために「本ボタン」と呼ぶこともある。

旬は春と秋の2回あり、春はオスがおいしく、秋は子もち(腹に青い卵をもつ)が出回っておいしい。

味は甘みがあり、ぷりぷりした食感と濃厚なうまみがある。刺身やにぎり寿司のほか、塩焼きや天ぷらなどで食される。最近は冷凍・輸送技術の発達で、年間を通じて食べられるようになった。

栄養成分の働き

たんぱく質は、筋肉や臓器をつくるもととなる。

ビタミンEは、抗酸化作用が強く「若返りのビタミン」といわれている。老化を防止したり、動脈硬化を引き起こすLDL(悪玉)コレステロールの酸化を防いでいる。

豊富に含まれるタウリンにもコレステロール値を改善する働きがあり、動脈硬化や肝臓病の予防に効果がある。

亜鉛は、たんぱく質の合成や細胞の新陳代謝を助けている。不足すると味覚障害などを招く。

アスタキサンチンは、エビやカニ、サケに含まれる赤い色素で、生理作用をもつ物質。抗酸化作用が強く、ビタミンEの1000倍ほどともいわれている。

キチン・キトサンは、殻に含まれる食物繊維で、腸内環境を整える働きが期待されている。ほかにも抗菌繊維として医療分野で利用されるなど、さまざまな分野で注目されている物質。

 

栄養成分

たんぱく質、ビタミンE、亜鉛、タウリン、アスタキサンチン、キチン・キトサンなど

注意点

鮮度が落ちやすいので、生で食べるときは早めに食べきる。冷凍品はカチカチに凍ったものを選び、そのまま冷凍庫に保存し、4~5日内に食べる。冷凍品は自然解凍し、なるべく早く食べる。

ポイント

色が鮮やかで透明感があり、頭や尾が黒く変色していないものが新鮮さの目安。

しっかりと身がついていて、殻が浮いていないものを選ぶ。

腹に青い卵がついているものもあるが、生のままで食べられる。

頭も捨てずに、みそ汁のだしとして使うとコクが出て美味。

ボイルすると甘味が消えてしまうので、生か半生で食べる。

 

必須アミノ酸が充実・・・発光するホタルイカ

必須アミノ酸が充実・・・ホタルイカ
英名 Squid 烏賊 エネルギー(100g中)84kcal 糖質量0.1g



産地と属性

ホタルイカモドキ科ホタルイカ属で、イカの一種。漢字では「蛍烏賊」と書く。

旬は4月~5月。全身が青白く光ることから、東京大学の生物学者、渡瀬庄三郎教授が明治38(1905)年に命名した。

世界中の海で約450種が生息。そのうち、食用とされる以下はコウイカ科、ヤリイカ科、アカイカ科に属する約100種にも及ぶ。

必須アミノ酸の数値も高く、タンパク質豊富で消化もいい優れもの。

仲間は世界中に生息しているが、ホタルイカは富山県にしか生息せず、水揚げもここだけで行われている。全長10㎝にも満たない小ぶりなイカで、古くから食用とされてきた。

毎年春先になると、産卵のため富山湾に集まり、青い光が水面に美しく輝く光景は、「春の風物詩」とされる。また、富山湾の「ホタルイカ群遊海面」は、国の特別天然自然物に指定されている。旬は1〜6月。

あえ物や焼き物、揚げ物のほかに、パスタに入れても濃厚な味が楽しめる。

栄養成分の働き

イカのなかでもビタミンB12を最も多く含んでおり、赤血球やヘモグロビンの合成に作用し、血液をつくる。

内臓に多く含まれているビタミンAは、皮ふや粘膜のトラブルの解消に働く。これもウナギを上まわる量を含んでおり、ビタミンAの最適な供給食材である。

ヘモグロビンの合成を助け、骨や血管を強くするように働く銅は、貧血の予防に役立つ。

魚介類などに含まれるアミノ酸の一種「タウリン」は、血圧の調整による高血圧の予防、コレステロールの低下、肝臓機能の強化などに作用する働きをもつ。

栄養成分

タンパク質、ビタミンA・B12・E、銅など

注意点

内臓には寄生虫が潜んでいる場合があるので、できるだけ生食は避けたほうがよい。

ポイント

くさみが気になる場合は、調味料にくさみを消す効果のあるショウガやワサビ、みそを使うとよい。パスタの場合は、白ワインやニンニクを使うとよい。

*ホタルイカのおすすめカンタンレシピ動画

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ショウガオールで血行促進!・・・これからが旬のしょうが

ショウガオールで血行促進!葉生姜
英名 Ginger 生姜 エネルギー(100g中)30kcal 糖質量4.5g

産地と属性

ショウガ科の多年草。

漢字では「生姜」と書く。古名は「クレノハジカミ」、英名は「ジンジャー」。

原産地は熱帯アジアや、インドとされるが、野生種は見つかっていない。

旬は6月から8月だが、貯蔵することで、一年中出荷される。

日本では関東より西の地方で多く栽培され、主な産地は高知県と千葉県、和歌山県。

根茎部分を使用するが、生のものはおもにアジアで用いられている。

欧米では乾燥させた「ジンジャー」(和漢名:乾姜)を使用するのが一般的。

古くから、生薬として中国人やヒンズー教徒によって栽培されていた。

アラビア商人によって東洋からヨーロッパに伝えられた、最初のスパイスといわれている。

日本へは縄文時代に伝わったといわれるが、文献で確認されているのは平安初期。

古名のクレノハジカミは、ハジカミ(山椒の古名)と同じように辛みがあり、中国の呉時代に日本に伝わったことで名づけられた。しょうがと呼ばれるようになったのは、江戸時代に入ってから。

伝わったころには香辛料や調味料としてだけでなく、はちみつや砂糖に漬け込んだ保存食が、高級品として扱われていたといわれる。強い殺菌作用があるので、寿司や刺身などの生ものに添えられる。

薬味に用いると、食中毒の予防だけでなく、生臭さを消すことができる。

生のしょうがには、たんぱく質分解酵素が含まれているので、肉をやわらかくする。

栄養成分の働き

栄養成分よりも、独特の辛み成分や香り成分に薬効がある。

主な辛み成分のジンゲロンやショウガオールには、血行をよくし、体を温める働きがある。

新陳代謝を活発にし、発汗作用を高める。

殺菌作用によって、食中毒を予防する。

香り成分は、シネオール、ジンギベレンなど200種類以上含まれている。爽やかでスッキリとした香りは食欲を増進させたり、気分をリラックスさせる。疲労回復、夏バテ解消に役立ち、解毒作用、消炎作用もある。また、料理に用いて食材の臭みを消したり、味を引き立てる。

辛み、香り成分ともに強力な抗酸化作用がある。活性酸素を除去して老化を防ぎ、がんを予防する。

タンパク分解酵素であるジンベインには強力な消化酵素で、タンパク質の消化吸収を助け、胃腸を守る。

ひねショウガ

栄養成分

カロテン、カリウム、カルシウム、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2

注意点

辛味成分や香り成分は皮の近くにも多く含まれているので、皮ごと用いる。もしくは、スプーンの先で薄くむく程度にする。

ポイント

皮が白くなるまで乾燥させ、新聞紙に包み冷暗所に置いて保存するか、すりおろしたり小さく切ったあと、冷凍保存するのがよい。

*しょうがのカンタンレシピ動画

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日本で人気の不発酵茶・・・「最強の抗酸化飲料」緑茶

カテキンは抗酸化力!緑茶のちから
英名 Green tea 緑茶 エネルギー(100g中)329kcal(玉露)糖質量0g

産地と属性

ツバキ科ツバキ属の常緑樹である「チャ」(茶樹とも呼ばれる)の葉を加工した嗜好飲料。日本で生産された緑茶は「日本茶」とも呼ばれ、口あたりがよく、全国的に流通している。

「チャ」の原産地は中国で、現在は日本やインド、スリランカでも栽培されている。

日本には6世紀に仏教とともに伝わり、古くから健康を増進し、病気を予防する働きがあるとして常飲されてきた。

日本でのおもな生産地は、静岡県、鹿児島県、三重県、京都府で、海外にも輸出される。

「中国式釜炒り緑茶」と「蒸し製法緑茶(日本茶)」に大別され、後者は、栽培法や摘み取り時期、製造工程などの違いで6種類(抹茶、玉露、煎茶、番茶、玄米茶、ほうじ茶)に分類される。

1996年にO-157による感染症が多発したとき、含有成分である「カテキン」が注目を集めた。その後もさまざまな研究が行われており、健康への効果・効能が明らかになっている。

そのほか、茶道や美容などさまざまな用途で利用されている。

抹茶

日光をさけ、育てた緑茶を蒸して乾燥。葉脈を取り除いて石臼で引いたもの。

煎茶

茶葉を蒸してもみ、乾燥させたもの。もっとも日本で多く飲まれる。

ほうじ茶

煎茶や番茶を強火で煎って作られる。香ばしさが魅力。

番茶

伸びすぎた茶葉や刈り込みで取れた茶葉で作られる。

龍井茶(ろんじんちゃ)

中国を代表する緑茶で釜炒りによる加熱がほとんど。渋み少ない。

玉露

高級茶。直射日光をさけ焙煎される茶葉で旨味、甘味が強い。

栄養成分の働き

渋み成分である「カテキン」はポリフェノールの一種で、強力な殺菌作用のほか、抗ウイルス・抗酸化作用、消臭作用をもつ。さらに、コレステロール値を低下させ、血糖値の急激な上昇、アレルギー症状の抑制にも働く。

ビタミンCが多く、含有量はレモンの約5倍、ピーマンの約3倍といわれている。

通常、ビタミンCは熱で消滅するが、緑茶では熱に強い構造をもっているので成分がそのままとれる。

美肌やかぜの予防には、欠かせない栄養素である。

うまみ成分のテアニンには、脳や神経の働きを調整し、リラクゼーション効果をもたらす働きがある。苦み成分のカフェインには、中枢神経を刺激して眠気をさます作用がある。また、知的能力の向上や運動能力の向上、利尿作用がある。

 

栄養成分

(種類により異なるため、おもな成分のみ紹介)

ビタミンA・C・E、カルシウム、リン、カリウム、テアニン、カフェインなど

注意点

鉄の吸収を防ぐタンニンが含まれているので、貧血時や妊娠している人は飲みすぎに注意する。また、カフェインもとりすぎると眠れなくなるため気をつける。

ポイント

茶葉を料理やお菓子などに利用して、葉ごと食べるとより成分を吸収できる。

カフェイン

茶の葉、コーヒー豆、カカオ豆などに含まれるアルカノイドで苦味のある白色の結晶。特に偏頭痛の痛みに効果。中枢神経を活発にし、心臓の動きを活発にするので眠気、疲労感を解消。効果的な脂肪燃焼のためにも、運動前の摂取がおすすめ。利尿作用でむくみとり、血圧降下も。

カテキン

プリフェノールの一種で「タンニン」と呼ばれてきた渋みの主成分。コレステロールの吸収を抑え、脂肪の吸収を穏やかに。しかも悪玉コレステロールのみに作用する優れもの。活性酸素を消去するビタミンC,Eなども多く、最強の抗酸化飲料とも言われる。

*シンプル「お茶ご飯」レシピ!

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磯の香りと歯応えが魅力・・・さざえの季節がやってきた!

磯のかおり満喫!さざえ
英名 Spiny top-shell  和名:栄螺 エネルギー(100g中)89kcal 糖質量0.8g

産地と属性

サザエ科リュウテン属の巻き貝。漢字では、「栄螺」と書く。

広く東アジアの海域に生息し、日本では、北海道から九州の沿岸部に生息する。

身はうまみ成分が豊富に含まれているが、黒いらせん状の内臓部分には、海藻の濃厚なエキスが含まれており、苦味がある。

収穫量は、福岡県、長崎県、山口県、三重県などが多い。

旬は、春から初夏にかけて。

つぼ焼きや刺身で食べるのが一般的で、コリコリとした食感や磯の香りが堪能できる。

栄養成分の働き

動物性由来のたんぱく質であるコラーゲンは、目や肌、骨や関節の健康に働きかけ、目や肌のトラブルや骨粗しょう症、関節炎を予防する。また、がんを抑制する作用があるともいわれている。

ビタミンAは、目の健康維持や皮ふ粘膜の形成に作用するとともに、細菌やウイルスから体を守る。また、同じ働きをするβ(ベータ)-カロテンは、巻貝のなかでは多く含まれており、抗酸化作用をもつため、老化の防止、免疫力の強化にも有効。

タウリンは、血圧を調整してコレステロール値を下げ、肝臓を強化する働きなどがある。

カリウム、ナトリウム、リン、マグネシウム、カルシウム、亜鉛などのミネラル成分が、貧血の防止や滋養の強化に効果的。とくに亜鉛は、味覚障害を予防する働きをもつ。

栄養成分

たんぱく質、カリウム、ナトリウム、リン、ビタミンA、ビタミンE、マグネシウム、カルシウム、葉酸、ナイアシン、亜鉛、β-カロテンなど

注意点

甲殻類アレルギーのアレルゲンである「筋肉繊維たんぱく質」が含まれているので、アレルギー体質の人は、食べる前に医師や専門家に相談する。

ポイント

貝殻つきを選ぶときは、軽く振って音がしなければ身が詰まっているといわれている。

濃厚な味を楽しむにはバターソテーが、うまみを逃がさず味わうには炊き込みご飯や蒸し料理などが適している。

*さざえのレシピ動画

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ニューサマーオレンジ!もう一つ改良できれば😅

ニューサマーオレンジは最近見かける柑橘。

大量になったのを頂きましたがこれ、もう一つ食べにくくタネが多いので手付かずでわが家のテーブルに10数個転がっていました。

このままではたまにあるパターンですが食べずにダメになってしまうかも?

と危機を感じて、ジュース化に。

淡い甘味で、酸味もほどほど。でも果肉が水分多すぎ?なのでやや食べにくいのが難点。

そしてタネが膨大でデカい!

絞ってみたらジェル状のドロドロが種にまとわって、ジュースも思ったほど量がない。量がもっとあればジャムにした方がいいみたいだね。

でも絞ったら美味しく家族も飲んでくれました。

一般に市場で人気になるのはもう少し改良が必要だね。でも何はともあれ今朝もパンと一緒にドリンク!

メデタシメデタシ❣️