食の力を再認識して元気になろう!

食材の栄養素はまだまだ解明されていない成分があります。旬の食材の気になる情報をシェアしていきます。

牛乳の栄養を丸ごと凝縮!チーズはラクトフェリンで抗ウイルス。

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以前あまり得意でなかったチーズですが、嫁のチーズ好きに感化され好きになりました。

産地と属性

西アジア原産。牛、羊、ヤギ、水牛といった動物の乳の栄養成分を濃縮した形で含む食品。

古代、アラビアの旅商人が羊の胃袋で作った水筒にやぎの乳を入れて持ち歩いていたところ、乳が透明な水(乳清)と白いかたまりに分離した。

このかたまりを放置していたらすばらしい風味をかもし出すようになったという、偶然の産物とされる。

日本でも乳牛が大阪より伝えられた飛鳥時代以降に乳製品が作られるようになり、古文書に「醍醐(だいご)」と記録されているものがチーズだったと考えられている。

ただ日本での本格製造は大正時代になってから。

チーズの種類は多数あるが、大別すると、ナチュラルチーズとプロセスチーズになる。ナチュラルチーズは、牛や羊などの乳を乳酸菌や酵素の働きで発酵させ固めたもの。一方、プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱・加工して保存性を高めたもの。

チーズの主成分はたんぱく質と脂質だが、その含有量の割合は種類によって異なる。

加熱していないナチュラルチーズには乳酸菌や酵素が生きたまま含まれていて、これらは腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増加させて腸の働きを整え、便秘の予防に役立つ。

栄養成分の働き

たんぱく質、脂質、ビタミンAは牛乳の約10倍、カルシウム、ビタミンB2は牛乳の約5倍含まれている。

そのため、骨粗鬆(そしょう)症予防、精神安定、疲労回復、老化防止、動脈硬化予防、がん予防、貧血予防、美肌効果、整腸、便秘予防などに効果がある。

ビタミンCやEの豊富な食品といっしょにとると、チーズのビタミンAとの相乗効果により、がんや動脈硬化の予防効果がアップする。

タンパク質の一種ラクトフェリンによる抗菌、抗ウイルス作用の効果も期待されている。

栄養成分

たんぱく質、脂質、炭水化物、レチノール、カルシウム、リン、ビタミンA・B2など

 

注意点

栄養豊富な食品だが、牛乳の約6倍のエネルギーがあり、飽和脂肪酸や塩分も多く含まれているため、肥満や高血圧症や糖尿病などの生活習慣病が気になる人は、食べすぎに注意が必要。

健康的にやせたい人は、高たんぱくでありながら、低脂肪、低エネルギーのカッテージチーズなどを利用するよい。

世界には数千種のチーズが存在している。

ポイント

ワインなどの飲みすぎによる肝機能のへの負担をやわらげる必須アミノ酸のメチオニンが豊富なので、お酒のつまみに最適。

また、ビタミンDの豊富な食品と組み合わせて調理すると、チーズに豊富に含まれているカルシウムがより効率よく摂取できる

チーズの種類

ナチュラルチーズ

フレッシュタイプ(非熟成)モッツアレラ、リコッタなどそのまま食べられる。

白カビタイプ(軟質・カビ熟成)内部は柔らかいクリーム。

青カビタイプ(軟質、半硬質・カビ熟成)別名ブルーチーズ。

ウオッシュタイプ(軟質・細菌熟成)表面が茶褐色でややねっとり。強い風味。タレッジョなど。

シェーブルタイプ(軟質・細菌熟成、カビ熟成)山羊から作る。濃厚風味。ヴァランセなど。

セミハードタイプ(半硬質・細菌熟成)深いコクとかおりで癖がない。ゴーダなど。

ハードタイプ(硬質・細菌熟成)熟成期間が長く、保存性高い。パルミジャーノ・レッジャーノなど。

プロセスチーズ

1種または数種のナチュラルチーズを細かく刻んで加熱溶解。乳化剤など入れて再び形成。様々な形に加工、加熱殺菌しているので保存が効く。

*チーズのカンタンレシピ動画

www.kurashiru.com