日本の宝!ミネラルたっぷりのだしが魅力・・・コンブ
産地と属性
コンブ科コンブ目に属する海藻。
昆布は北海道を中心に東北の三陸海岸沖に分布している。
天然の昆布の生産の95%は、北海道が占める。
種類
*懐石料理に利尻昆布・・北海道利尻、礼文、稚内沿岸で採れる。やや固め。透明で風味のいい高級なだしは懐石や湯豆腐に。
*一番の高級品の真昆布・・北海道函館沿岸。甘みのある澄んだだしで鍋物に。肉厚で佃煮か塩昆布にも。
*別名三石昆布(日高昆布)・・北海道日高沿岸。柔らかく煮えやすいのでおでんや昆布巻きに。
*粘りが強いがごめ昆布・・道南地区の浜に生息。カゴの網目のような模様があり粘りが強い。とろろ昆布、おぼろ昆布、松前漬けに。
栄養成分の働き
海藻にしか含まれないヨードは、甲状腺の分泌を促し、心臓の活動を活発にしたり、体温の調節をスムーズにして新陳代謝をよくするのを助ける。
子どもの体や知能の発達の促進にも役立つ。
カルシウムは、歯や骨を強化し、精神が安定するのを助ける。血管の老化を防ぐ働きも助ける。
昆布からでるぬめり成分は、食物繊維の一つ。
血糖値の急な上昇を防ぐのに役立つ。
栄養成分
粘り成分の水溶性食物繊維のアルギン酸やフコダイン。
カルシウムやカリウム、鉄、ビタミンB1、 ビタミンB2、カロテン。
グルタミン酸、ヨウ素。海藻類にのみ含まれるヨードは、昆布に最も多く含まれている。
注意点
ヨードはとりすぎると、甲状腺の病気を引き起こすこともあるので、1日に約150μg以上をとらないように注意を。
表面の白い粉状のものはマンニットと呼ばれる旨味成分。洗い流さず、硬く絞った布巾やペーパータオルでサッと拭く程度でOK。
ポイント
昆布は根元に近いほうがうまみが増す。
日本古来の縁起物・・昆布はよろコンブ(喜ぶ)として縁起物。諸説あるが幅の広い海藻という意味で「広布(ヒロメ)」と呼ばれ、結婚披露宴の「おひろめ」の語源とも。戦国時代には必勝祈願の品だった。また昆布の繁殖力から「子生婦(こんぶ)」として結納の席に用いるようになったとも。
ヨウ素・・・体内の代謝を活発にする・・ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分でヨードとも呼ばれている。全身の新陳代謝を促し、体温調節、脳や心臓、腎臓の働きの活性化を助ける。過剰摂取は甲状腺の機能低下につながるので注意を。
グルタミン酸・・・認知予防に効果・・酸性アミノ酸の一種で、体内に生成できる必須アミノ酸。リラックス成分GABAを生成する栄養素でもある。アンモニアの解毒。認知症の予防、学習能力や記憶力アップにも。
*コンブのオススメカンタンレシピ動画