きのこシーズンには欠かせません!まいたけ
産地と属性
サルノコシカケ科マイタケ属。
おもに、東北地方で栽培されている。
旬は9月から11月にかけてであるが、年間を通じで出まわっている。
漢字の「舞茸」は、かさが多数重なり合い、全体が舞っているように見えることに由来している。
β-グルカンを多く含み、中国漢方や日本の生薬に用いられていて、古くからその薬効が認められている。
サルノコシカケ科で、唯一食べることができるのがまいたけ。
香りや味がよく柔らかで、味が淡白なためどのような料理にも向く。
「見つけると舞うほど嬉しい」という一説が名前の由来にあるという。
焼く、蒸す、炒める、煮るなどあらゆる料理に適している。
栄養成分の働き
活性酸素の働きを抑止するビタミンB2が、皮膚の改善、健康な爪を作るのに作用する。
β-グルカンは、がん細胞や細菌を除去して免疫力を高め、健康維持に役立つ。
また、食物繊維と同じ働きをするので整腸作用や便秘解消、肥満防止にも役立つ。
まいたけにしか存在しないMD-フラクションには、免疫力を高めがんを抑制する作用がある。
MDーフラクションは熱にも強いので、鍋や煮物では汁ごと食べたい。
ナイアシンも多く含まれ、肌荒れや風邪予防にも。
栄養成分
ビタミンD、ビタミンB2、銅、カリウム、食物繊維、ビタミンB1、β-グルカン
注意
濃い茶褐色で肉厚、しっかりとしたかさやのものや、しゃきっとした軸のものを選ぶとよい。
べとついているものは選ばないようにする。
保存は未開封のものは常温のまま、使いかけは水気を十分にきって新聞紙などに包む。
冷凍保存をする場合は、買ってきたままの状態で保存し、調理に使うときは解凍せずにそのまま使う。
旨味成分のグアニル酸は60〜70度で加熱されると増える。
汁物を作るには水からまいたけを入れ、6〜70度の温度をなるべく長時間キープ。
沸騰させると旨味が落ちてくる。
ポイント
アルカリ性食品なので、酸性に傾きがちな血液を弱アルカリ性に戻し、体のバランスを整えてくれる。
健康に気を使う人は、積極的に食事の中にとり入れたい。
食物繊維をはじめ栄養素は豊富だがカロリーは低いので、美容や体重の管理を気にする人にも向いている。
コラム
タンパク質を分解するプロアテーゼが多く、肉と一緒に料理すると柔らかくなる。
反対に茶碗蒸しなどは固まりにくくなるので注意を。
エルゴステロール(きのこ独特の成分)
エルゴステロールはきのこ類に多く含まれるビタミンD2の前駆体のこと。
紫外線を受けるとビタミンD2に変化。
骨粗しょう症予防、ストレス軽減。子供の骨や歯の形成に役立つ。
きのこ類を食べるときは、傘の裏のひだを上にして太陽光を30分でも当てるように。
エルゴステロールの含有量が増える。
ビオチン
まいたけなどのきのこ類に多く含まれるビタミンB群の水溶性ビタミン。
体内の酵素を活発にする力が。
*カンタンまいたけレシピ動画